二つの大きな向日葵
〜大槌物語〜


作詞:上野トヨ・可児波起 作曲:可児波起

緑の茎に葉っぱが付いた
根が沢山のびた苗をもらった
風が強いこの場所で
元気に育つかな

毎日 毎日 水をあげ 毎朝 毎晩 成長を眺め
変わっているような 変わらないような 少しずつ伸びていくのを見守った
一生懸命でも笑えないほど 誰とも話が出来ないほど
灰色になった心 に緑の葉っぱが色をくれた

 二つの大きな向日葵
 見上げるほど大きく伸びた
 今日のこの日を忘れないように
 数え切れない種をつけた

まぶしいほどの黄色と
それを支える太い茎と
懸命過ぎるほど育つ肩に
小さな鳥が羽を休めにきた

そんなに歯をくいしばらずに そんなに涙をがまんせずに
あなたの心に色が映るように この種がまた花をさかせる
毎年花を咲かせる度に 小さな鳥が羽を休めにくるように
あの日を あの年を忘れないように 小さな命を繋ぎ続ける

 二つの大きな向日葵
 まるで夫婦のように寄り添って
 毎日見上げる私に
 毎日少しの幸せをくれる

 二つの大きな向日葵
 そこから育った沢山の向日葵
 変わらず毎年咲き続ける限り
 あの日は色褪せず 希望になる

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